しばらくごぶさたでした。「ページがアップされてないなんてダメです」と、遠方の青年から叱咤が飛んできました。で、再開にあたり(またすぐ、止まっちゃうかもしれませんが)、拙著の宣伝から始めることにします。
東映ヤクザ映画100本をとり上げて、解題と評点を行った『仁義なき映画列伝』(鹿砦社=ろくさいしゃ刊)。共著も入れると、私の6冊目の本になるのですが、今回初めて書き下ろしの形をとりました。
東映ヤクザ映画と言われている作品はだいたい400本近くあります。その中の100本を、映画館やビデオで見て1本ごとの記述を行いました。どのようにして、その100本を選んだか。まず実録路線をある程度埋め込もうと思いました。それと、シリーズものは何本か入れてみよう。まあかなり大雑把で、ちゃんとした選出基準などないといえばなかったのですが。
ただ絶対はずせなかったのが、「仁義なき戦い」シリーズです。このシリーズをメインに、深作欣ニ監督作品は相当数入れようと思いました。はっきり言ってしまえば、『仁義なき映画列伝』は深作作品へのオマージュの書でもあるわけです。深作監督本人へのインタビューも行っていますし、何と深作さんがあのテロ事件について語っているのです。
評点は、怒り出す人もいるでしょう。マキノ雅弘監督の「日本侠客伝」シリーズの点が低過ぎないか。池玲子主演作が、なぜあんなに評価が高いのか。文句は受けつけます。あの作品がなんで入ってなかったのかとか。パート2で、フォローしますよ(?)。
で、評点の順位を50位までここに挙げておきましょう。(50位以下は単行本をご覧下さい。含まれていない作品も多々あるので悪しからず。)因みにベストワンは、菅原文太主演の「現代やくざ
人斬り与太」。「仁義なき戦い」でないのがミソなのです。ではみなさん、本屋に行くか、版元もしくはamazonにアクセスしましょう。(2月1日)
※ 正式には「侠」の字は全て人偏に「夾」→イ夾です。活字がないので「侠」を代用しました。 |